8月14日の特急ひだ5・25号は10両編成だった=高山市一之宮町

 2022年の夏。岐阜県飛騨地域の高山線沿線では、カメラを構えた人を多く見かけた。7月1日に特急「ひだ」で営業運転を始めた新型ハイブリッド特急車HC85系や約30年にわたり活躍し、引退の時期が刻々と近付くキハ85系を撮ろうという人たちだ。

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 利用者数もコロナ禍での落ち込みから回復しつつある。JR東海が8月18日に発表したお盆期間中(8月10~17日)の利用者によると、高山線の「ひだ」の利用状況は前年同期比346%。コロナ禍前となる2018年比では103%となった。

 高山線の特急は、利用者の増加に対応し柔軟に車両数を調節するという特徴がある。普段でも、富山発着の列車は名古屋-高山間は7両と比較的長い。大阪発着のひだ25、36号も通常は3両で、岐阜-高山間では名古屋発着の列車と連結する。車両を増やせば、さらに長くなる。

 8月14日に見かけた特急「ひだ」5・25号。名古屋から飛騨古川に向かう5号は、2両多い6両編成。大阪から高山に向かう25号は1両多い4両編成。合わせて10両編成だった。増やした車両はいずれも運転台付きの車両。前方と中間では、運転台付きの車両が3両連続でつながっていた。このようなつなぎ方は、気動車ならでは。一部ファンから注目されているようだ。

 12月からはHC85系が富山発着の「ひだ」3号と14号にも入ると発表があった。これで高山線全線にHC85系が走ることとなる。秋、冬と季節は巡る。キハ85系との日常と、HC85系との新たな景色が同居する。空き時間を見て記録したい。