女子トイレに設置された生理用ナプキンの収納ボックス=土岐市土岐津町土岐口、土岐津中学校

 岐阜県土岐市は11月中に市内の公立全小中学校14校の女子トイレに返却不要の生理用品を常備する。コロナ禍によって生理用品を買う経済的余裕がなくなる「生理の貧困」の問題を受けた対応で、山田恭正教育長は「貧困の問題だけでなく、設置することで子どもたちの安心感や健全な性教育へとつなげていきたい」と話した。市教委によると、東濃5市では初めての対応という。

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 これまで、学校では必要な児童生徒がいれば保健室で貸与するなどしてきたが、市議会からの働き掛けもあり、市教委は学校での設置方法や児童生徒への指導方針などを検討するため、土岐津中学校(同市土岐津町土岐口)など2校をモデル校に9月から生理用品ボックスの常設を始めた。

 同校では設置に当たって142人の全女子生徒に対し女性教諭が「生理の貧困」を扱った新聞記事を紹介するなどしてその趣旨を説明。これまでの使用状況は9月に36個、10月に39個使われたという。

 約9割の女子生徒が回答したアンケートによると、利用していない生徒が大半だったが、ボックスがある方がよいと答えた生徒は約8割を占めた。田口里美養護教諭は「学校に置いてあるだけで安心感があるのに加え、他者に生理だと伝えなくて済むことから生徒の心と体の負担軽減につながっている」と語る。

 一方でアンケートには「ナプキンの種類を増やしてほしい」といった質の向上を求める意見も寄せられた。田口養護教諭は「なぜ返却不要で無償提供をするのか、設置の意図を今後も定期的に指導していかなければならない」との方針を示した。