冬の到来を前に、合掌造り家屋に雪囲いを取り付ける職員=白川村荻町、野外博物館合掌造り民家園

 冬の到来を前に、岐阜県白川村荻町の合掌造り集落で、家屋を雪から守る「雪囲い」の作業が進んでいる。同町の野外博物館合掌造り民家園では18日、職員らが茅(かや)を編んだ「おだれ」で家屋を囲い、冬支度を始めた。

 2メートルを超える積雪も珍しくない同村では、雪の降る時期を前に、各家が雪囲いを施す。屋根から落ちた雪が家の中に入らないようにするためで、保温効果もある。古くからおだれが使われてきたが、手間が掛かることや室内に光が入りづらいことなどから、現在はビニールやトタンで行う家も増えてきているという。

 この日は職員3人が、県指定重要文化財の旧東しな家で作業。柱を組んだ上におだれを掛け、竹ざおと縄で固定していった。今月末までに、園内25棟の家屋に取り付ける。15年ほど前から作業に参加する男性(74)は「今日は暖かく、作業も楽しんでできた。雪が降る前に全て済ませたい」と話した。