実務経験3年という最短で介護福祉士に合格した棚橋梨菜さん。今でもわからないことがある度に教材を開いて確認し、介護に生かしている

 しばらく工場で働いていましたが話をするのが好きですし、家族が老後、病気等になったときに力になりたいという気持ちから5年前に心音ケアセンター瑞浪に就職しました。介護福祉士国家試験は1年前に受けて合格することができました。

 実は「国家資格」なんて、自分には無縁のことだと思っていました。しかし法人内に心音アカデミーという介護職員初任者研修を受けられる学校があるため1年目に受けたのに始まり、2020年12月には実務経験ルートで介護福祉士を受験するために必須の実務者研修を修了しました。法人は介護福祉士取得を推奨していまして、取得にかかる費用は全額法人負担、講座の日は勤務日としてカウントしてくれます。さらには書類等も全て準備してくれます。全て用意して盛り上げてくださらなければ挑めなかったでしょう。環境に感謝しています。

 試験までの1年間は、実務者研修の講師の「一日に5問は解きましょう」というアドバイスに従い、おすすめの本を全て(4冊)買って、毎晩解きました。間違えた問題はその場で理解したいため、わかるまで調べていました。

 試験当日、解答をメモしなかった問題が数問あり「もしこれが全部間違っていたら」と合否発表まで不安でいっぱいでしたが、9割近い得点で合格できてよかったです。

 介護福祉士資格が取れたことで「もっときちんとやらなきゃ」という気持ちが大きくなり、以前よりも前向きに仕事に取り組めるようになりました。利用者と向き合う中でわからないことがあると、参考書を開いて確認して実践して、を繰り返します。試験対策でボロボロになった参考書は、これからも大切にしていくでしょうね。