入職10年以上たってから試験に挑戦した渡邉佑加さん。「経験で解けた問題も多かった」と振り返る
本年度、初めて試験に挑む鳥本亜里紗さん。アプリなどを活用して効率的に勉強を進めている

 介護老人保健施設西美濃さくら苑の介護職員のほとんどは介護福祉士資格の保有者で「持っていることが割と当たり前」の雰囲気があります。施設側は本人の自主性を一番に考えており、声掛けはするものの、強く促すことはありません。3年間働くなどの条件を満たせば受験資格を得ることができるため、最短で目指す人、10年以上働いてから受験を決意する人などさまざまです。

 13年前に新卒で入職した渡邉佑加さんは2年前に合格しました。国家試験は「大変そう」とためらっていたと言いますが、10年が経ち「そろそろいけるのでは」と思ったことから受験し、一発合格しました。

 試験対策は「しっかりと机に向かったのは実は直前の5日間のみ」と話します。介護福祉士資格を持つ職員に囲まれ、正しい介護を長年実践していたことが自然と試験対策になっていて、「これまでの経験で解ける問題も多かった」と振り返ります。

 入職8年目の鳥本亜里紗さんは、西美濃さくら苑に入る前、別の法人で3年ほど働いていたため11年のキャリアがあります。試験の挑戦は初めて。「同僚の勧めもあり、若いうちに取っておこうと受験を決意しました」と話します。

 受験に必須の実務者研修は今年6~11月に専門学校の講座に通い、無事に修了することができました。試験勉強は教材とアプリで進めています。アプリは休憩時間に解くこともできて便利で隙間時間をぬって勉強、一発合格を目指します。