「新施設の準備で、経験生きる」

長屋克彦さん(ライフネットナーシング折立・岐阜市)

 大学卒業後10年間、建設コンサルタントの会社に勤め、設計や営業の仕事をしていました。不況を機に病院や福祉施設向けのリネンサービスの会社に転職、営業や集配をしていました。

 老人ホームへ行く機会も多く、いろいろな利用者がいることに率直に驚きました。次第に「福祉施設のことを知りたい」と思うようになり、週末にデイサービスでアルバイトをするようになりました。そこで利用者との関わり方を学ぶことができたと同時に、福祉業界は介護保険の関係で景気が悪化しても他業種ほどは影響を受けにくいということを知りました。安定した業界で働きたいという気持ちがありましたので5年前、43歳の時にライフ・ネットに就職。入社2年目にサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)ライフ・ネット長良ができ、施設長になりました。介護福祉士資格は持ってますし、コロナ禍で人手が足りないときに現場に入ることはありましたが、施設長という立場上、メインはマネジメント業務。見学にくる方の応対も多く、自分では「施設長兼営業マン」だと思っています。いらした方に「長屋さんの説明がこれまでで一番わかりやすかった」と言っていただけることがうれしく、営業マンとしての経験が生きていると思えます。

 ライフネットナーシング折立は、3月1日にオープンしたばかりです。準備段階では、設計図が読めることもあり、比較的スムーズに打ち合わせ等ができました。ここはライフ・ネット初の有料老人ホームで、サ高住とは違って看護師が24時間常駐しています。医療処置が必要な方、看取り段階の方も安心してお過ごしいただけます。家族に近い存在として、利用者の残りの人生を支えていきたいです。