道の駅にそびえ立つ水車。直径は24メートル。芝生やベンチが整備されている周囲は、訪れた人たちの憩いの場になっている=いずれも恵那市山岡町田代、道の駅「おばあちゃん市・山岡」
水車から勢いよく流れ落ちる水。まるで滝の近くにいるかのように感じられる音が、一帯に響き渡る
道の駅からは、小里川ダムが見下ろせる。ダム工事によって水没した地域にも、かつては多くの水車があったという

 岐阜県恵那市山岡町田代にある道の駅「おばあちゃん市・山岡」に建つ巨大木製水車。2004年に整備された道の駅のシンボルで、直径は実に24メートル。国内有数の規模を誇る水車として知られ、水を動力に回り続ける姿と、周囲に響き渡る水の音が来訪者を楽しませている。

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 一帯では明治から大正期にかけ、陶石を砕くため水車が使われていた。道の駅からも見下ろせる小里川のダム整備に伴い、地元の産業遺産を伝えるため建てられたのがこの水車だ。

 水車を目指して駐車場に車を止めると離れた場所にもかかわらず、さらさらと水の流れる音が聞こえてきた。真下に立って見上げると、まるで観覧車のように感じられる規模感に驚く。

 水受けからザーッと流れ落ちる音は滝のような迫力があり、再び上っていく水受けからポタポタとしたたり落ちる水の音は、雨音のようにも聞こえる。

 駅長の浅井三枝子さん(60)によると、売店でコーヒーや軽食を買い求めて、水車のたもとで音を聞きながら時間を過ごす人も多く、地元住民や観光客の憩いの場として活用されている。「いつまでも聞いていられる音。これからは水車が映えるシーズンに入る。ぜひ癒やしの音を楽しんでほしい」と話している。

【memo】

 巨大木製水車は長らく直径日本一を誇っていたが、現在の日本一は、2019年の改装で直径24.2メートルになった埼玉県立川の博物館(同県大里郡寄居町)の大水車。道の駅の敷地内には、ダム工事で水没した地域から移設した石造アーチ橋の「與運(ようん)橋」や、大正時代から地元で稼働していた水力発電機も置かれており、地元の産業遺産を今に伝えている。