「水の都」と呼ばれる岐阜県大垣市。豊富で良質な地下水が長年、人々の暮らしや産業を支えてきた。市内各地には、自然に地上へと湧き出す「自噴水」が今でも点在しており、「水の都」の象徴として水を求めて訪れる人が多い。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」代表的な自噴水として知られるのが、同市加賀野の加賀野八幡神社の井戸。深さ136メートルの地下から透き通った水がこんこんと湧き、井戸を満たしている。この井戸は環境省の「平成の名水百選」にも選ばれており、飲食に使おうとボトルを手に水をくみに訪れる人が絶えない。
鳥居をくぐり、地元住民によって丁寧に手入れされている境内に入ると、水の音が聞こえてくる。水が湧き出る井戸を近くで見ると水流の多さが際立つ。湧き出るというより、あふれ出るように流れる澄んだ水に、その自噴水の豊富さが分かる。小川のようにも聞こえる自噴水の音だけでなく、訪れる人がボトルに水をくもうと、ひしゃくで水をすくう音も心地よい。
神社は市内の小学生が学習活動に訪れる場にもなっており、加賀野名水保存会長の三宮一悦さん(71)は「自然環境も地域の歴史も学べるとてもいい環境」と話す。
【メモ】大垣市内には神社の境内や公園内など、約20カ所の自噴水や湧水のスポットがあり、井戸槽などが整備されている。加賀野八幡神社は加賀野城跡の一部と伝わる場所で、井戸に隣接する池には市の魚・ハリヨも生息している。
【ぎふ音の葉】広大な岐阜県内にはさまざまな音が流れている。風の音、川の音といった自然の音や、人々の営みが伝わってくる音。岐阜ならではの音が聞こえてくる風景を訪ねる(毎月1回掲載します)。












