お口の機能の維持・向上や誤嚥性肺炎をはじめとする感染症、認知症の予防につながるとされているのが口腔ケア。山内ホスピタル介護老人保健施設では、以前から職員が口腔ケアを実施してきましたが「口腔ケアに力を入れている施設は新型コロナのクラスター発生割合が少ない」というニュースを目にしたことがきっかけで、口腔ケアの重要性を改めて認識。昨年2月から月に2回、連携病院の赤塚歯科医院から医師らを招き、希望する利用者のお口の検診をしてもらう取り組みを行っています。

月2回、歯科医師らが希望者全員の口内をチェックすることで、口の機能の維持・向上などにつなげている=岐阜市薮田南、山内ホスピタル介護老人保健施設

 利用者70人ほどのうち、希望者全員を一日で検診するため、歯科医師、歯科衛生士ら計10人程が一度に来所し、手分けしてお口の中の状態を確認していきます。加えて介護職員に向けた技術指導もあります。真野芳宏統括部長は「定期的に専門家に診てもらえるのは大きな安心。利用者の健康に直結することなので今後も継続していきたい」と話しています。