サンビレッジ国際医療福祉専門学校の学生にとって、学校近くのリハビリセンター白鳥は“第2の校舎”。在学中に何度も通い、教室では得ることのできない多くのことを利用者から学びます。利用者にとって学生は、日々気にかけてくれる大切な孫のような存在で、学生が無事に国家試験に合格し、専門職として活躍することを強く願っています。

国家試験合格を願って折り鶴で作った作品を、言語聴覚学科の学生に手渡す利用者=揖斐郡池田町白鳥、リハビリセンター白鳥

 そんな関係から、利用者が鶴を折って国家試験の前に学生にプレゼントするという行事が定着。今年は秋頃から利用者の有志が準備を始め、折り鶴で「ST(言語聴覚士)合格」などと表した作品を作製。学生を施設に招いて手渡しました。

 卒業式の日は学生がはかまやスーツ姿で、これまでの感謝の気持ちを伝えることも恒例となっています。学生や利用者の顔ぶれは年々変わりますが、根付いた伝統は不変。これからもずっと温かい関係は続いていきます。