動物との触れ合いを通して、ストレス軽減やコミュニケーションの促進などにつなげる「アニマルセラピー」。特別養護老人ホームサンライズ長良では、2006年に2匹のシーズー犬を飼い始めました。名前は太郎と花子。7年ほど前には花子がメメを産んだことで3匹となりました。

シーズー犬のメメは喫茶コーナーで過ごし、コーヒーを飲みに来た利用者らと触れ合っている=安八郡安八町森部、サンライズ長良

 3匹は1階の入口近くの事務室前の喫茶コーナーで過ごし、コーヒーを飲みにきた利用者のひざに乗って甘えるなどして交流。犬好きの利用者は多く、ふさふさの毛をいとおしそうになでているうちに自然と笑みがこぼれるなど、犬たちとの触れ合いが、生活への張りや長く健康でいる目標になっています。太郎は1階に来ることが難しい利用者のため?エレベーターで各階を訪問することも多くありました。

 しかし太郎と花子は昨年、相次いで亡くなり、今はメメだけに。寂しくなってしまいましたが、メメは変わらず、1階に降りてきた利用者を愛くるしい姿で出迎え、元気付けています。