長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市)が生態系に与えている影響について学ぶ観察会が河口堰周辺であり、参加者16人が川底の泥を採取したり、長良川と揖斐川でカニを捕まえたりして、状況を確認した。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」河口堰の開門と環境改善を目指す市民団体「よみがえれ長良川実行委員会」が年に1度開催している。元長良川下流域生物相調査団メンバーの千藤克彦さん(62)が講師を務めた。
参加者は船に乗り堰下流の長良川と揖斐川でそれぞれ川底の泥を採取。長良川の泥は酸素が欠乏した「還元状態」の特徴を示す黒っぽいヘドロ状で、生きたシジミはわずかだった。
堰の上流では、背割り堤で隔てられた両川の河川敷でベンケイガニとクロベンケイガニの個体数を調査。揖斐川にはヨシ原が広がり88匹のカニが見つかったが、近接する長良川には自然のヨシがほとんどなく、カニも3匹しか見つからなかった。
千藤さんは「堰ができて潮の満ち引きがなくなり、ヨシが生息できなくなった。カニだけでなく生物相全体が貧弱になり、河川の浄化能力が下がっている」と警鐘を鳴らしていた。










