岐阜市役所

 告示まで1カ月余りとなった岐阜市長選は、市民団体代表の丹原美穂氏(67)が27日に立候補を表明し、選挙戦となることが濃厚となった。9月に無所属での出馬を表明し、既に自民、立憲民主、公明、国民民主の4党から推薦を獲得している現職の柴橋正直氏(42)に、政党推薦を得ていない無所属新人が挑む構図。25日の立候補予定者説明会に関係者が参加した氏名非公表の新人を加えた3氏の争いになる可能性もある。

 柴橋氏は市長選に向け、「この4年間、きちっとプランニングしてやってきた」と報道陣に語る。「活動の原点」とする朝の街頭演説を少なくとも1年半前から実施し、企業経営者が集まる後援会の他にも、柴橋氏と個別につながる支援グループの数を増やしてきた。想定される選挙戦について「フルスペックでやる。一切手を抜かない」と明言した。新型コロナウイルスの感染が拡大しなければ街宣活動やミニ集会を精力的に行う計画を立てて、盤石の選挙態勢を敷く。

 丹原氏は「党派を超えてみんなで政治をやろう」と呼び掛ける。出馬表明が告示の約1カ月前と遅く、知名度不足を補うために「できるだけ早く街頭演説を始めたい」と語る。市役所で開いた記者会見では、安全保障関連法廃止を求めるグループ「ぎふ市民連合」の関係者らが見守る中、「負ける選挙だと言われるが、一緒にやりたいと言ってくれるみんながいるから出る」と決意を述べた。

 市長選を巡り、新人候補の擁立を模索した共産党などでつくる政治団体「清潔で住みよい革新岐阜市政をつくる会」は、候補者の調整がつかず、今月に擁立を断念。無所属で出馬を予定していた囲碁棋士の男性(77)は、23日に立候補を取りやめている。