秋季岐阜県高校野球大会地区大会は１９日、大野レインボーなど３会場で中濃・飛騨地区決勝と岐阜地区準決勝、シード決定戦の計５試合を行った。中濃・飛騨地区は東濃実が１位、帝京大可児が２位となり、岐阜地区は県岐阜商と市岐阜商が決勝に進み、岐阜第一と岐阜北がシード権を得た。
東濃実は１点を追う七回、代打岩月蓮の左前適時打で追いつくと、帝京大可児の注目１年生右腕富田櫂成から代わったエース山田隆太から、１番板津真絢が２点左前適時打を放って勝ち越し。エース長谷部虎太朗が完投し、３―１で優勝した。
岐阜地区の県岐阜商は岐阜聖徳と対戦。２点を追う二回に葛山陽平の左越えソロ、大野友也の中犠飛で同点。再び勝ち越されたが、四回に寺前雄貴の左前適時打で追いつくと、大野友の右中間二塁打で４―３で勝ち越した。その後も加点し、終盤に追い上げられたが、今大会初マウンドのエース森厳徳が七回途中から登板。反撃をかわし、９―６で競り勝った。
市岐阜商は二回に暴投と安田柊羽の中前適時打で２点を先取、直後に追いつかれたが、六回に先発の１８９センチ大型右腕平塚大記の中犠飛で勝ち越した。平塚は６回１１奪三振、２失点と好投。継投の左腕森川柊翔は八、九回に連続で満塁のピンチを迎えたが、気迫の投球で反撃を封じ、３―２で逃げ切った。決勝は今夏の岐阜大会準決勝に続く、〝岐商ダービー〟となった。シード決定戦の岐阜第一は岐阜に８回コールドで８―１、岐阜北は羽島北を３―０で下した。
２０日は大野レインボーで岐阜地区決勝を行い、地区大会の日程をすべて終了する。県大会の組み合わせ抽選会は２２日に行われる。
【岐阜地区】
▽準決勝
岐阜聖徳２０１０００２１０＝６
県岐阜商０２０２２０１２×＝９
（岐）松井、宮本、間部、横山―大橋、池山
（県）池田、井尾、森―大野瑚、大東
▽本塁打 葛山（県）▽二塁打 杉山、今井、服部（岐）大野友、日比野、垣津（県）
市岐阜商０２０００１０００＝３
長良 ０２０００００００＝２
（市）平塚、森川―福山
（長）吉原、加藤、所、幸田颯―長田、安藤
▽三塁打 小瀬（長）▽二塁打 足立（市）
▽シード決定戦
岐阜 ０００１００００＝１
岐阜第一 ００２０３０１2x＝８
（８回コールド）
（岐）小倉、林、西尾、三宅、渡辺―谷口
（第）水野―永安
▽本塁打 永安（第）
羽島北 ０００００００００＝０
岐阜北 ０２００００１０×＝３
（羽）佐藤、林―大江
（岐）寺嶋、松田―堀
▽二塁打 寺嶋（岐）
【中濃・飛騨地区】
▽決勝
帝京大可児 ００１００００００＝１
東濃実 ００００００３０×＝３
（帝）富田、山田―近藤
（東）長谷部―小木曽
▽二塁打 富田（帝）
