ボードゲーム・ファシリテーターとして魅力を広める活動をする「チョモランマ山下」さん=郡上市内

 久々に家族が集う年末年始、新型コロナウイルスの影響で今年も「おうち時間」が多そうだ。みんなで机を囲んでボードゲームに興じてはいかがだろう。きっと大人も子どもも時間を忘れ、交流も深まるはず。祖父母から孫まで幅広い年代で楽しめるゲームとは―。国内外の約300種類を所有し、岐阜県郡上市を拠点にボードゲーム・ファシリテーターとして普及活動をする「チョモランマ山下」=本名・山下明嗣=さん(37)に、自身が持つゲームの中から「お薦めベスト3」を聞いた。

【1位「カタン」】

◆無人島を開拓せよ!
 「ボードゲームの金字塔」とも言われている、ドイツ発祥の大ヒット作品。

 

★対象年齢 10歳以上
★人数   3、4人
★概要とお薦めポイント
 「カタン島」という無人島を舞台に、道を延ばしたり、街を発展させ、島を開拓していきます。そのためには資源が必要で、それを手に入れるためには「ダイス運」「戦略」「交渉」が肝になります。その三つの要素がとってもバランスが良いのがこのゲームの特徴です。
 所要時間が40~60分と、ゲームに慣れていない方には少し長く感じるかもしれませんが、遊び始めたら時間を忘れて夢中になること間違いなし! 死ぬまでに一度は体験してもらいたいゲームです。

【2位「コンプレット」】


◆運を味方に数字並べろ!
 初めての人でも経験者に勝ててしまうハードルの低さが魅力。

 

★対象年齢 8歳以上
★人数   2~6人
★概要とお薦めポイント
 1から100までの数字が書かれた木のコマを使ったゲームです。場から一つコマを選び、手元のコマと交換しながら、昇順に並べていきます。一番早く並べたら勝ち。運だけでなく、状況判断も必要です。
 木のコマの感触もグッド。「一家に一つコンプレット!」と、勝手に推奨しています。

【3位「ナインタイル」】

◆お題に合わせて模様そろえろ!
 小さな子どもから大人まで、幅広い年齢で遊べるシンプルなゲーム。

 

★対象年齢 6歳以上
★人数   2~4人
★概要とお薦めポイント
 9枚のタイルを、お題と同じ模様にそろえる速さを競うゲームです。「タイルがない」と思いきや、裏表があることに気付くはず!
 一見、簡単そうに見えますが、残り1枚がなかなか見つからず、あたふた。上級者には「5秒後スタート」など、ハンディを付けると、ますます白熱して盛り上がりますよ。
 

◆人と人をつなぐ

 最新から定番まで国内外の約300種類のボードゲームを所有する山下さん。「集めることが目的ではなく、人と人がつながる空間をつくりたい」と、県内外のイベント会場などで体験会を開催している。11月下旬、郡上市内で開かれたゲーム会をのぞいた。

大人から子どもまで白熱した戦いを繰り広げたゲーム会

 集まったのは4家族約10人。最年少の年長園児をはじめ、中学生、高校生から最年長は69歳までが一つのテーブルを囲む。あいさつもそこそこに、カードを奪い合ったり、スピードを競い、歓声や悲鳴が響き渡る。瞬発力で中高生に圧倒されつつも、童心に帰って夢中になる大人たち。山下さんは「初対面でもすぐ打ち解けられる。ゲーム中は大人も感情を素直に出せるという不思議な力がある」と語る。

 確かに、あっという間に旧知の友達同士のような空間が生まれていた。「そうして自然と会話が生まれる。デジタル時代だからこそ、子どもたちには同じ一つの空間を分かち合うアナログの良さを体感してほしい」と、山下さんは話している。ゲーム会の情報は、ホームページ「チョモランマ山下」に掲載している。