静かな水辺で越冬するオシドリ=多治見市、土岐川

 色鮮やかなカモ科の水鳥オシドリが、今年も越冬のため岐阜県多治見市の土岐川に飛来し、野鳥愛好者らの注目を集めている。

 土岐川観察館アドバイザーで日本野鳥の会岐阜会員の富田増男さん(74)によると、同市内では数カ所で毎年200~300匹を確認している。10月から4月ごろまでとどまり、オスが美しい冬羽に変わる様子や、つがいが仲よく寄り添う様子が観察できるという。

 オスはイチョウ羽と呼ばれる独特のオレンジ色の羽をはじめ、赤いくちばしに青や緑の羽も見られ、あでやか。灰褐色のメスと共に木陰で静かに羽を休め、時に水面で羽ばたく姿に、双眼鏡やカメラを手にした愛好者が熱い視線を送っている。

 富田さんは「多治見は県内でも最大級のオシドリの越冬地。警戒心が強いので近くでは観察しづらいが、関心を持って親しんでもらえれば」と話している。