元服式で釵子をかぶせられる中学生たち=10日午前10時14分、本巣市文殊、徳山神社

 徳山ダムに沈んだ旧徳山村(現岐阜県揖斐郡揖斐川町)に室町時代から伝わる「元服式」が10日、本巣市文殊の徳山神社で行われ、15歳を迎えた女子中学生2人が一足早く大人としての決意を新たにした。新型コロナウイルス感染対策のため、徳山神楽の奉納は中止となった。

 
 成人式に当たる行事として、徳山村本郷の白山神社で受け継がれてきた。1987年の廃村に伴い一時途絶えたが、集団移転地の本巣市文殊に徳山神社が創建されたのを機に、90年に復活。両親や祖父母が徳山村出身の中学3年生が、儀式に臨んでいる。

 伝統装束の袿袴(うちぎはかま)を身に着けた2人に、大人の証しである釵子(さいし)をかぶせる「加冠の儀」などが執り行われた。女子中学生2人(15)は「感謝の気持ちを大切にし、将来は人の役に立つ仕事がしたい」、「礼儀正しく、人から尊敬される大人になりたい」と決意を語った。