ダムにたまった土砂を取り除く水陸両用ブルドーザー=愛知県豊田市、奥矢作湖

 国内に5台しかない水陸両用のブルドーザーが、岐阜県恵那市・愛知県豊田市境の矢作ダムで活躍している。水面からのぞく煙突のような吸排気塔が特徴的。2月中旬まで作業している。

 

 水陸両用ブルドーザーはコマツが1968年に開発した。長い吸排気塔を水上に出すことで水深7メートルまで活動できる。操縦は無線式。生産は中止されており、現存する5台全てを東京都の建設会社が所有、運用している。

 うち2台が昨年11月下旬から矢作ダムに派遣され、ダム湖にたまった土砂を運び出している。機体の一部しか見えない深さまで潜り、水を含んだ土砂を抱え込むように地上へ持ち上げている。ダム全体では毎年約30万立方メートルの土砂が堆積する。

 国土交通省中部地方整備局矢作ダム管理所の山田真嘉管理係長は「1年前から水陸両用ブルドーザーの活用を始めた。他の重機では入れなかった現場でも作業できるようになった。ダム機能の維持に一役買っている」と話した。