1992年の県岐阜商は選手権で史上2校目となる3試合連続サヨナラ試合を繰り広げた。主将で3番打者の横井泰昭さん(48)=岐阜信用金庫=に秘話を聞いた。
2024年は、高校野球の聖地・甲子園球場が開場して100周年を迎えます。岐阜新聞電子版で毎週木曜日に各年の感動を当時の紙面と主力選手インタビューで振り返る「甲子園100年ぎふ」を連載中。そのインタビュー記事をWebで紹介します。電子版ではベテラン記者による試合の振り返り記事、当時の紙面も掲載。電子版はこちらから。「媒体」で「ぎふ高校野球」を選択してください。
【横井泰昭(よこい・やすあき)】1975年、各務原市生まれ。主将、外野手。県岐阜商高卒業後、愛知大を経て、軟式野球の県A級リーグ所属の岐阜信用金庫で活躍。愛知大では3、4年時の2年間、主将を務め、岐阜信用金庫でも主将としてけん引した。現在は同金庫日野支店長。
―3回戦は阪口慶三監督率いる愛知の東邦ですね。
横井 互いに練習試合から闘志むき出し。成績は確か3勝1敗で負ける気はしなかった。こちらは2試合連続サヨナラ勝ちしているので、試合前のじゃんけんで勝った相手の萩尾(洋行)主将はニヤリと笑い後攻を選択。ベンチに戻り「先攻」と言った時のメンバー全員に突っ込まれたのは忘れません(笑)。
―互いに手の内を知り尽くした相手。以前、1番打者でトヨタ自動車元監督の桑原大輔さんに「阪口監督にサインが全部見破られていた」と聞きましたが。...