建具の技術と美濃手すき和紙の美しさが融合した障子などが並ぶ会場=美濃市蕨生、美濃和紙の里会館

 岐阜県美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で、建具と美濃手すき和紙の技術に迫る企画展「職藝(しょくげい)人と美濃和紙の出会い」が開かれている。3月7日まで。

 会場に並ぶのは、大工や庭師を養成する富山県の専門学校「職藝学院」で建具製作を学ぶ学生が手掛けた障子など。いずれも学生が作品に合うと感じた美濃手すき和紙を選んで貼っている。

 長戸障子、中連障子といったさまざまな大きさの障子は目を凝らすと、細かい部材を縦横に組み込んで模様を描く「組子」の技術が見て取れる。木材に細かく切り込みを入れて曲線を表現する「曲げ組子」など、高い技術を要する模様が施されたものもある。

 また、こうした模様は美濃手すき和紙を貼ることで際立ち、「春霞(がすみ)」と題した障子は、水滴を落として模様を出す「落水紙」を使うことで、かすみのぼかしがうまく表現されている。ちり入りやモミジ入りの紙を効果的に使った障子もある。同館の須田亜紀副館長は「建具と和紙の融合を楽しんでもらえる展示」と話す。

 3月6日午後2時から職藝学院の指導者「マイスター」による建具の解説がある。火曜休館、問い合わせは同館、電話0575(34)8111。