会場に並ぶ藍染めやこいのぼり=郡上市八幡町新町、郡上八幡町屋敷越前屋
寒ざらしの様子を伝える写真=同市八幡町新町、郡上八幡町屋敷越前屋
多種多様な藍染めの商品=同市八幡町島谷、郡上八幡旧庁舎記念館

 岐阜県郡上市八幡町の市街地3会場で、郡上本染の作品や関連資料を紹介する郡上本染展が開かれている。冬の風物詩「鯉(こい)のぼり寒ざらし」の公開は2年連続で中止となったが、展示で440年余続く伝統技法の魅力を伝え、来年に思いをつなぐ。

 市街地を流れる小駄良川で20日と来月6日に予定されていた寒ざらしの作業公開に合わせて企画。新型コロナウイルス感染拡大のため作業の公開は中止となったが、歴史や作業手順の解説とともに展示を続けている。

 郡上八幡町屋敷越前屋では、吹き抜けを見上げるように長さ約3・6メートルと、約2・8メートルのこいのぼりを展示した。伝統を継承する渡辺染物店の先代店主、故渡辺庄吉さんを描いた藍染めなど約15点が並ぶ。

 過去の寒ざらしの様子を伝える写真コーナーも設けた。主催する郡上八幡まちづくり会議の松岡信子さんは「来年の開催に向けて伝統の魅力を伝えたい」と話した。

 郡上八幡旧庁舎記念館では、こいのぼりの展示や多種多様な藍染めの商品を販売。展示販売は渡辺染物店でも行っている。

 越前屋の展示は2月28日まで。旧庁舎記念館の展示販売も同時期まで続ける予定。