高校野球フェアが開幕した24日、創部100周年を迎える県岐阜商が、新型コロナウイルス陽性で、メンバー18人中10人の変更を余儀なくされた2022年夏の甲子園から交流が続いている社(兵庫)と長良川球場で対戦した。第1試合は1―2で惜敗、第2試合は10―5で圧勝し、1勝1敗。課題と収穫が混在しながらも今後の躍進が大いに期待されるゲームだった。

 聖地・甲子園球場開設100年、飛ばない低反発金属バット導入元年の高校野球2024年シーズンが幕を開けた。岐阜県では昨秋県4強が全国の強豪を迎え撃つ高校野球フェア、春季地区大会が繰り広げられている。夏を見据える有力各校の開幕をレポートする。

 ◇第1試合エース森が完投、順調なシーズンイン

 第1試合一番の収穫はエース森厳徳の2失点(自責1)完投。2月の紅白戦で自己最速の149キロをマークし、順調にシーズンを迎えた。社戦の最速は140キロを超える程度だったが、球速以上に切れがあり、スライダーもさえた。

県岐阜商×社第1試合=2失点完投と好投したエース森=長良川球場

 失点は三回の2失策後の右前適時打と、六回、5球ファウルで粘られての左前打に続き、左翼線二塁打。...