岐阜県の選手権連続出場記録の4年連続を果たした1987年の県岐阜商。小川信幸監督をして「お前のチーム」と言わしめたエースで4番の可児哲也さん(54)に秘話を聞いた。

 2024年は、高校野球の聖地・甲子園球場が開場して100周年を迎えます。岐阜新聞電子版で毎週木曜日に各年の感動を当時の紙面と主力選手インタビューで振り返る「甲子園100年ぎふ」を連載中。そのインタビュー記事をWebで紹介します。電子版ではベテラン記者による試合の振り返り記事、当時の紙面も掲載。電子版はこちらから。「媒体」で「ぎふ高校野球」を選択してください。
岐阜県最高記録の4年連続選手権出場を果たし、甲子園で快投、6打席連続安打を放った可児哲也さん=関市豊岡町
 可児哲也【かに・てつや】1969年、関市生まれ。投手。県岐阜商から法政大を経て、社会人野球の三菱重工三原でプレー。現在は岐阜県野球協議会の理事、アドバイザー。防球ネット、野球スクール事業の会社ゲットスポーツの営業部長で毎日、自宅で中学生の個人レッスンを行う。昨年ボーイズリーグ岐阜県選抜の監督として、村瀬杯府県選抜大会で3位に導く。

 ―初戦の1回戦・広島商戦は3安打完封

 可児 2年の時は岐阜大会直前にけがで入院。マウンドに立った時はプレッシャーよりも、投げられる喜びが一番。すごく心地よく、投げやすかった。...