部内の暴力事件による１年間の対外試合禁止という苦難を乗り越え、選手権ベスト８に躍進した１９７８年の県岐阜商。６番遊撃手で、社会人野球で活躍し、昭和コンクリ－トの監督も務めた岡崎純一さん（６３）＝現岐阜聖徳学園大コーチ＝に秘話を聞いた。
２０２４年は、高校野球の聖地・甲子園球場が開場して１００周年を迎えます。岐阜新聞電子版で毎週木曜日に各年の感動を当時の紙面と主力選手インタビューで振り返る「甲子園１００年ぎふ」を連載中。そのインタビュー記事をWebで紹介します。電子版ではベテラン記者による試合の振り返り記事、当時の紙面も掲載。電子版はこちらから。「媒体」で「ぎふ高校野球」を選択してください。
岡崎純一（おかざき・じゅんいち） １９６１年、美濃加茂市生まれ。遊撃手。県岐阜商高から社会人野球の本田技研鈴鹿の主軸として１０年連続で都市対抗野球大会に出場（補強選手としての出場を含む）。昭和コンクリートに移籍し、選手で２度、監督として３度、都市対抗に出場し、２００１年にベスト８に導く。１０年前から、岐阜聖徳学園大野球部コーチ。ぎふチャン高校野球解説者も務める。
―初戦の１回戦・京都商戦から激戦。終盤八回の逆転で３―２でした。
岡崎 １年間の対外試合禁止があったので、試合ができることが、とにかくうれしかった。先制しながら逆転され、相手リリーフの２年生清川栄治（元広島など）が左のスリークオーターで切れがあり、打てなかった。...
