春夏連続甲子園に出場、夏ベスト8と躍進した1983年の岐阜第一。前回に続き、主将の白木孝明さん(58)の秘話を聞いた。

 2024年は、高校野球の聖地・甲子園球場が開場して100周年を迎えます。岐阜新聞電子版で毎週木曜日に各年の感動を当時の紙面と主力選手インタビューで振り返る「甲子園100年ぎふ」を連載中。そのインタビュー記事をWebで紹介します。電子版はこちらから。「媒体」で「ぎふ高校野球」を選択してください。
春夏連続出場で選手権ベスト8の思い出を語る岐阜第一の主将白木孝明さん=岐南町三宅、岐阜女高
 白木孝明(しらき・たかあき) 1965年、真正町(現本巣市)生まれ。岐阜第一高では二塁手、主将。中京大を経て、社会人野球のJR東海で活躍。母校岐阜第一の教員となり、監督として2001年選抜出場に導く。現在は岐阜女高生徒指導副部長、岐阜笠松ボーイズでコーチを務める。

 ―エースの加藤陽祐さんはどんな投手でしたか。

 白木 この夏の甲子園では3回戦で負けたが箕島(和歌山)に吉井理人(現千葉ロッテ監督)もいて、ベスト8進出校のエースには池田(徳島)の水野雄仁(元巨人)、PL学園(大阪)の桑田真澄(元巨人)、中京(愛知)の野中徹博(元中日など)、高知商の津野浩(元日本ハムなど)、横浜商(神奈川)の三浦将明(元中日)、宇部商(山口)の秋村謙宏(元広島など)、久留米商(福岡)の山田武史(元巨人)の7人がプロ入りした。ベスト8でプロにいっていないのが、うちの加藤だけ。でも、1回戦の天理(奈良)と3回戦の印旛(千葉)を完封した。...