ベトナム系のスーパーが岐阜県内各地で見られるようになりました。何を売っているのか、気になりません? でも入ってみるのはちょっと勇気が必要ですよね。そんなスーパーの一つを訪問。関市のお店で日本人へのお薦めを聞いたら、日本でも広がりつつあるアレが1位となりました。

 

 関市平和通にあるベトナムスーパー「タップ・ホア・セキ・アン・ビン」。車の通行が多い道路脇のビル1階にあります。笑顔で出迎えてくれたのはルック・ビエット・ズオンさん(27)。市内で2店舗、ベトナムスーパーを経営しています。お店の名前の意味は「関アン・ビン雑貨店」。アン・ビンは会社の名前であり、2歳の長男の名前が入っており、ベトナム語で「平安」を意味するそうです。

ベトナムスーパー「タップ・ホア・セキ・アンビン」。今年1月にオープンした=いずれも関市平和通

 ズオンさんはベトナムの首都ハノイ出身です。大学を卒業して半年後の2018年に来日、エンジニアとして関市内の金属加工や刃物製造の会社で働きました。来日して6年間、ずっと関市に住んでいるそうです。来日当初、ベトナム人向けの商品を買える場所は近くにありませんでした。お店に行くためにはバスや電車を乗り継ぎ、とても不便。「それなら自分で作った方がいい!」と一念発起。3年働いて開業資金を貯め、2022年関市下有知に1号店を、ことし1月に2号店の「タップ・ホア・セキ・アン・ビン」をオープンしました。妻のレ・ティ・ニュンさん(26)と一緒に運営しています。奥さんは新潟県で技能実習生をしていて、ネットで知り合ったそうです。

ベトナムの食料品などが並ぶ店内

 お店は100平方メートル弱ほどでしょうか。自分たちで内装を手がけたという店内は清潔感があります。食料品のほか、イートインスペースがあり、軽食を食べられます。ほとんどがベトナムから輸入した商品。日本人にお薦めはなんでしょうか。ベスト3をズオンさんに選んでもらいました。

 第3位は「フォー」です。ベトナムのお米の麺です。つるつるした食感でおいしいですよね。インスタントラーメンのように袋入りやカップ麺などいろんな種類があります。ズオンさんは牛肉味が好きだそうです。

カップ入りのフォー。ビーフ味、チキン味があった。

 第2位は「ミルクティー」。全部タピオカ入りです(抜くこともできます)。「ミルクティーとチーズクリーム」(550円)、「抹茶ミルクティーとクリーム」(同)などがありますが、ズオンさんのお薦めは「紅茶ミルクティーと黒い砂糖」(470円)。黒糖入りですね。ベトナムの人たちはタピオカが大好き。「タピオカ2倍で!」という注文もあるそうです。続いて第1位は・・・。...