標高417.9メートルからの眺め。岐阜城や岐阜市街地を一望できる=岐阜市、百々ケ峰山頂
斜面一帯に小さな花を咲かせるタツナミソウ
三田洞展望広場から山県市方面を望む
毎日のように顔を合わせ、談笑する登山者
山頂に置かれた登山記録ノート。数千回通う登山者もいる

 岐阜市の最高峰の百々ケ峰(どどがみね)。417・9メートルの山頂からは岐阜城や長良川をはじめ濃尾平野が一望できる。登山道とは別に、頂上近くまで行ける舗装されたアスファルトの道があり、往復でも2時間ほど。体力づくりや健康づくりで日帰り登山を日課とする近隣住民も多い。

 午前7時すぎ、「ながら川ふれあいの森 四季の森センター」(同市三田洞)に到着して登山口から出発すると、すでに下山してきた登山者がちらほら。30分ほどで中間地点の三田洞展望広場に着いた。ベンチに腰かけると山県市方面の市街地の先に、舟伏山や能郷白山といった濃淡の稜線(りょうせん)が見えた。

 ここからアスファルトの管理車道を外れ、登山道に入った。比較的なだらかで、紫色の小さな花を咲かせるタツナミソウや、6月中旬に見頃を迎えるササユリなど足元の楽しみも多い。鳥のさえずりに交じって近くの学校から始業のチャイムが聞こえてきて、街の中にある山だと実感する。

 8時15分ごろ、山頂に到着。展望台から南には長良川を挟んでそびえ立つ金華山と、麓には市街地が広がる。反対側を向けば、遠くに御嶽山やまだらに雪の残った白山ものぞく。

 途切れることなく現れる登山者は皆、展望台のポストからノートを取り出しては何か書き込んでいる。聞くと、登頂時間や回数を記録しているそうだ。なんと中には5千回を超える人も。毎日欠かさず登る夫妻=山県市=は「ここで会う人はみんな顔見知り。健康には歩くのが一番いいから」と笑う。

 登山道や展望台のベンチでは「久しぶり、元気だった」「今日は病院じゃなかったの」とたわいない会話が交わされる。この日、日の出に続き2回目の登頂という夫妻=岐阜市=は「先輩から『今朝はあの花が咲いたよ』『明日はこれ見ておいで』と毎日宿題をもらえる。まだまだ知らない楽しみばかりだ」とうれしそうに話した。

【案内】

 登山口がある「ながら川ふれあいの森」は東海環状自動車道の山県ICから車で約15分。公共交通機関を利用する場合は、JR岐阜駅から岐阜バスの岐阜高富線や茜部三田洞線の三田洞バス停で下車する。車は同森の駐車場が無料で利用できる。