徳山ダム湖畔の櫨原望郷広場に立つ「仁田四郎由定」の碑。新田義貞の墓と伝わる=揖斐郡揖斐川町
ダム湖に沈む前の櫨原集落の風景(1980年撮影)
徳山会館から望む徳山ダム湖
旧徳山村各集落の神社を合祀した徳山神社。一角には櫨原地区の鳥山神社もある
新田義貞伝承にちなんだ名称のシッペ由定橋=同

 「仁田四郎由定 鳥山神社」。揖斐郡揖斐川町の徳山ダム湖畔、旧徳山村櫨原(はぜはら)地区の望郷広場には、かつて集落があった湖を見下ろすように一つの石碑が立っている。

 「『にたんのしろうよしさだ』とは(南北朝期の武将)新田義貞のことで、彼の墓だと伝わる」。村出身の児童文学作家・平方浩介さん(88)=岐阜市=が、...