戦後に再建された石碑が立つ「濃姫遺髪塚」。ムクノキには「お濃之墓」の案内板。堂守の中島和彦さんが定期的に花を供えている=岐阜市不動町
遺髪塚の前で、濃姫の生涯について思いを巡らす内堀信雄さん=同
濃姫遺髪塚の向かいには、織田信長が岐阜の街を守るために整備した「岐阜四天王」の一つ「西野不動」=同
金箔瓦が出土した織田信長居館跡(中央奥)。2階に濃姫の部屋があったとみられている=同市、岐阜公園
清洲公園に立つ濃姫の銅像=愛知県清須市

 岐阜市不動町、路地が入り組む住宅街の一角に、ムクノキの巨木が立っている。根元には高さ1メートルほどの石碑。幹には「お濃之墓」と記された案内板が添えられている。「マムシ」と呼ばれた斎藤道三の娘で、織田信長の妻となった濃姫の遺髪が、この地に埋められたと伝わる。

 向かいには、信長が岐阜の街を守るために配置したとされる...