おいしそうな作品を手にする中村裕二さん=恵那市明智町、日本大正村の大正ロマン館

 岐阜県恵那市明智町の大正ロマン館で、展示会「食べられない洋食屋キッチン・ナカムラ」が、3月31日まで開かれている。本物そっくりの料理が皿に描かれている。

 画家で日展会友の中村裕二さん(59)=土岐市泉西窯町=が描き、寄贈した皿アート。中村さんは、2020年6月からカフェ兼土産品店の大正村浪漫亭で月替わりで似顔絵展を開催している縁で、浪漫亭の近くにあるロマン館で展示会を開くことになった。

 オムレツやカツカレー、刺し身、五平餅など洋食、和食と中華も含め56点を展示。立体感や光と色彩を巧みに表現する描写力で、食欲を誘う作品ばかり。中村さんは、製陶所で商品化できない皿を集め、10年前から皿に絵を描くようになった。絵の具で皿に色を塗り、綿棒やティッシュペーパーで、色を拭き取るように描いたという。今回の展示作品は約2カ月間で完成。中村さんは「刺し身や果物は鮮度を表現することを心掛け、紙に描くよりリアリティーがある。コロナ禍で展示する場所がなく、ロマン館に寄贈した」と話した。

 展示会を依頼した浪漫亭運営担当の市職員中村みはるさんは「サンマを描いた皿を見て作品展を思いついた。本当に皿に料理がのっているみたい」と話した。入館料は大人300円、小中学生150円。問い合わせは大正村浪漫亭、電話0573(55)0057。