HC85系に給油した「次世代バイオディーゼル燃料」=名古屋市、JR東海名古屋車両区

 JR東海が、ディーゼル車両に植物由来の次世代バイオディーゼル燃料を使う実用性検証試験に取り組んでいる。ハイブリッド方式の特急車両「HC85系」(7月1日に高山線でデビュー予定)の試験走行車にバイオ燃料を給油し、実際に走行する様子を報道陣に公開した。

 

 試験は、地球環境への負荷軽減に向けた取り組みで、ミドリムシの事業を展開するユーグレナ(東京)が開発、販売するバイオ燃料を使用。植物由来の使用済み食用油から精製した燃料油で、軽油と同じように扱えるという。

 燃やすと二酸化炭素(CO2)を出すが、原料の植物が成長する過程で光合成を行い、大気中のCO2を吸収していることからCO2排出量は実質ゼロになると考えられている。

 この日は、名古屋市のJR東海名古屋車両区でHC85系の1車両に、バイオ燃料と軽油を2対8の割合で混ぜたユーグレナの燃料油を給油。エンジンへの影響を確かめた。2月中にHC85系試験走行車で紀勢線を走らせる本線試験を行うが、実際の営業運転での活用は未定という。

 ユーグレナのバイオ燃料はバスやトラック、船舶での使用例はあるが、鉄道のディーゼル車両では初めて。JR東海の担当者は「試験は順調に進んでいるが、この先は安定的な供給とコストが課題」と話した。