船名とともに披露された長良川鵜飼の高級観覧船3隻=23日午前、岐阜市湊町、鵜飼観覧船乗船場
船内では上質な料理が乗客に振る舞われる=23日午前、岐阜市湊町、鵜飼観覧船乗船場
上質な空間で長良川鵜飼を楽しめる高級観覧船=23日午前、岐阜市湊町、鵜飼観覧船乗船場
船内では上質な料理が乗客に振る舞われる=23日正午、岐阜市湊町、鵜飼観覧船乗船場

 岐阜市の長良川鵜飼で、来年度から運航する「高級観覧船」3隻が完成した。鵜飼のフィナーレ「総がらみ」の色合いをモチーフにデザインした高級観覧船は、快適なソファ席で伝統漁の技を眺められる。23日に同市湊町の鵜飼観覧船乗船場で完成披露会が開かれ、鵜匠や市職員、旅館・ホテルの関係者らが鵜飼の新たな楽しみ方を提供する船に期待感を膨らませた。

 

 高級船3隻は、今まで運航していた観覧船を改修し、船体は闇夜に溶け込むような黒色で統一した。市出身の日本画家加藤東一氏が描いた総がらみの絵画を参考に、それぞれ「白」「藍」「橙(だいだい)」をテーマカラーとしてデザイン。船名はそれぞれ「白月(しらつき)」「藍山(あいやま)」「花篝(はなかがり)」と命名した。

 白月は杉材と間接照明で柔らかく包まれる内観に仕上げた。藍山は川面の深い青などをイメージし、月の光が入り込む天窓を設置。花篝は鵜舟の篝火をモチーフに華やかな空間を演出した。

 船に取り付けた岐阜提灯(ちょうちん)には、県書作家協会の伊藤仙游会長が船名を揮毫(きごう)した。内装のテーブルは利用状況に合わせて変更できる。

 3隻はいずれも貸し切り船で、料金は定員10人の白月が8万9400円、定員15人の藍山と花篝が13万4100円で、通常の貸し切り船の3倍程度となる。

 完成披露会では、柴橋正直市長や村瀬幸雄岐阜観光コンベンション協会理事長があいさつした。内覧会もあり、参加者は長良川河畔の旅館、ホテルなどの料理人が腕を振るった料理を見て乗船する日を心待ちにした。

 杉山雅彦鵜匠代表(61)は「鵜飼の楽しみ方が増えてきた。いっそう気を引き締めたい」と話し、5月11日の鵜飼開きに向け気持ちを新たにした。