岐阜県の新しいリーダーを選ぶ知事選が始まりました。1月9日に告示、26日に投開票されます。海外に住む岐阜県出身者からはどう見えているのでしょうか。岐阜新聞デジタルはブラジルや米国など海外の岐阜県人にオンラインでインタビュー。古里岐阜をどう引っ張っていってほしいか、率直な思いを聞きました。初回はブラジル県人会長の長屋充良さん(65)。ブラジルで販売されている日本への観光ツアーには岐阜県の観光地がたいてい入っているといいます。そんな南米から岐阜の新知事に期待することとは。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

 
 ながや・みつよし 旧武儀郡板取村(現・関市)出身。長良高校(岐阜市)を卒業後、兄の後を追って柔道整復師になった。師匠がブラジル・サンパウロにクリニックを開院することになり、「先発隊として半年間だけ」の予定で1982年12月、サンパウロに。クリニックが軌道に乗り、結婚もしたことから定住。ブラジル岐阜県人会長、岐阜県人会インターナショナル(GKI)会長。GKIには国内外28の岐阜県人会が加盟している。

 ―県知事選に関心はあるか。

 私は旧板取村出身でブラジルに来て42年になる。そんな自分が知事選について意見を言うのはおこがましいが、逆に海外に出ると自分たちの生まれ育った岐阜県の情報が気になってくる。各県人会や岐阜県出身の皆さんも岐阜県の動向は興味があると思う。

 ―ブラジルでも岐阜県の特産品や観光情報を発信している。

 GKIは岐阜県と県産品の海外販売に協力する覚書を結んでいる。覚書が縁になって、ブラジルで昨年7月に開かれた日系社会最大級のイベント「日本祭り」で「ふるさといいもの展」を開催した。当初は岐阜県のみの名産品を紹介しようとしていたが発展して、47都道府県の名産を紹介した。

 岐阜県からは千古乃岩酒造(土岐市)と三輪酒造(大垣市)が参加してくれた。大評判だった。...