働きながら介護福祉士も取得
寺西さん(心音ケアセンター土岐 土岐市)

 前職はここ、心音ケアセンター土岐の事務です。それまでも事務畑で、学校法人や一般企業などに勤めていました。子どもが2人おり、下の子どもが保育園に入ったタイミングでパートとして心音ケアセンター土岐で働き始めました。

心音ケアセンター土岐に事務職員で入り、後に介護職員となった寺西さん

 事務職をしていたときも多少は利用者と接する機会があり、ある日、「トイレに連れて行ってほしい」と言われました。しかし介助はできませんから断らざるを得ませんでした。これを機に、少しでも介護のことを知り、こういった機会に生かしたいと思って上司に相談しました。

 すると「事務職をしながら学ぶよりも介護に絞ってみたら」と言われました。もともと人と接することがそこまで得意ではないので事務を選んできましたし、体力的な不安もあったので悩みましたが、とりあえず介護職を始めてみることにしました。

 それから8年ぐらいがたちました。この間に正職員となり、国家資格の介護福祉士も取得しました。不安だった利用者との会話は、新聞などに話のタネは転がっていますから目を通して参考にしています。天職かどうかはわかりませんが、できることが増え、自信を持てるようになってきました。

 利用者は一人一人、これまで生きてきた環境が違いますから思うことも当然違います。コミュニケーションを取っていて、相手が全然違うことを思っていることに気付くことがあり奥深さを感じます。もっと利用者に寄り添って、相手のことを理解しながらその人に合ったケアをしていきたいです。