絢爛豪華な祭り屋台=2019年4月、高山市内

 岐阜県高山市城山町の日枝神社と関係者は、春の高山祭(4月14、15日)の祭り行事を例年通り行うことを決めた。2日発表した。新型コロナの感染状況によっては中止する。屋台曳(ひ)きそろえなどが行われれば3年ぶり。感染状況が懸念されるが、伝統文化の継承のため決定した。観光客の来場は控えてほしいという意向も明らかにした。

 同祭は、コロナにより一昨年は神事のみ行い、昨年は大幅に規模を縮小した。今年は神事や御巡幸、屋台曳きそろえ、からくり奉納などを例年通り実施するが、国の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの規制措置が発令されている場合は中止とし、神事のみ行う。見物客らの密を避けるため、屋台や人の流れを一部規制することも検討している。

 関係者によると、開催しないと高山祭の伝統が途絶えるとの危機感が強いという。祭り行事に参加する子どもは減少傾向が続く。特に獅子舞や闘鶏楽は、上級生が下級生を指導して継承している。一昨年から2年、通常通り開催されなかったことで継承の機会が失われた。行事が消失する恐れがあると危惧した氏子総代や氏子らから「観光客がいなくても祭りは開催したい」「何としてもやってほしい」という声もあり、例年通りの開催に踏み切る。

 会見が同市役所であり、同神社の山賀博司禰宜と春の高山祭を取り仕切る「五台山組」の川尻秀雄さんが経緯を話した。昨年11月ごろから検討を始め、行政や警察などと協議を重ね、1日に開催方針を決めた。