雪の残る川べりの足場からスカーフを流す卒業生たち=1日午後0時28分、岐阜県高山市大新町、大八賀川
川べりの足場からスカーフを流す卒業生たち=1日午後0時39分、岐阜県高山市大新町、大八賀川

 岐阜県内の多くの公私立高校で1日、卒業式があった。高山市三福寺町の斐太高校では、卒業生が学生帽の白線とセーラー服のスカーフを1本に結んで川に流す伝統行事「白線流し」で高校生活を締めくくった。

 

 戦前の旧制斐太中学時代に有志が始め、永遠の友情を誓う意味から結んで流す形に。学生帽を着用する生徒は減ったが、今年の卒業生273人中、3人は日頃からかぶっていたという。

 対岸で父母が見守る中、雪が残る大八賀川左岸に卒業生が集合。「巴城(はじょう)ケ丘別離の歌」の調べとともに、堤に設けた足場から、つないだ白線とスカーフを手で送り、流していった。

 コロナ禍で修学旅行や体育祭が中止になるなど制約の多かった学年。生徒会長の平川茶海衣(さみい)さんは「仲間や先生ら支えてくれた人のおかげで、『それでも楽しかった』と胸を張って言い切れる。流れていく白線を見て、すがすがしい思いになった」と話した。

 1日は県内の公立全日制63校、定時制11校、通信制1校、特別支援学校5校、私立高14校などで卒業式があった。