ユースエール、結婚支援、部活動・・・公私充実へ多彩な支援
フェニックスグループ(各務原市)

 地域共生社会の実現を目指し、誰もが働きやすい職場づくりに取り組む各務原市のフェニックスグループ。子育て中の女性、高齢者、外国人などさまざまな職員が活躍する中、若手職員に関しても安心して長く働ける環境づくりに注力しています。

 休みの取りやすさや時間外労働の少なさ、離職率の低さ、充実した研修制度などは以前から定評があり、2023年9月には特定医療法人フェニックスとして、岐阜労働局の「ユースエール認定企業」に選ばれました。

福利厚生面にひかれて入職した尾関さん。春からは念願の相談業務に携わることが決まっている=各務原市鵜沼各務原町、リハトピア・フェニックス

 リハトピア・フェニックスの介護職員の尾関さんは、大学で社会福祉士国家資格を取って22年に入職。就職活動の際は福利厚生面に注目したと言います。尾関さんは「休みはしっかり取れていますし残業はほぼありません。業種柄、土日休みではありませんが、旅行に行く際などは空いている日を選びやすく好都合です。友人と旅行やスノーボードに行くなどプライベートも充実しています」と笑顔を見せます。

 そんな尾関さんですが、来年度からは地域包括支援センターへの異動が決まっていて、これからは社会福祉士の専門性を生かしていきます。「現場で高齢者のことを理解してから相談業務に就きたいと思っていました。願いがかなったのはこの職場だからこそ。これからは地域の皆さん全体のお役に立っていきたいですね」と話しています。

 フェニックスの若者に向けた支援はこれらにとどまらない点もポイントで、ライフデザインの構築、結婚支援、趣味の継続支援にも注力しています。独身従業員に対しては就労や結婚、子育て等について必要な知識を学び、自身の将来について考えてもらう「ライフデザインセミナー」を開催しています。結婚支援としては、県WLB推進エクセレント企業の登録を受けている近隣の企業と合同で婚活イベントをこれまでに2度開き、フェニックスからは3人の成婚者が出ています。

フェニックスの野球部で投手として活躍する土野さん。週末の試合が仕事のモチベーションになっていると話す=同、ハートピア・フェニックス

 趣味の支援としては、コーラス、バレーボール、野球、マラソンなどの部活動があり、コーラス部は地域の祭りやカフェで披露する機会もあります。野球部は各務原市軟式野球連盟に登録し、今年はリーグ戦に参戦することが決まっています。投手で介護職員の土野さんは、就職活動時に部活動があることを知ったと言います。「社会人になれば体を動かす機会が少なくなることはわかっていたので1年目から入っています。週末に試合できることは楽しく、仕事のモチベーションにもなっています。シフトを調整しながらこれからも続けていきたい」と話しています。