腕木式信号機のレバーを操作する駅員=恵那市岩村町、明知鉄道岩村駅
線路脇の腕木式信号機=恵那市岩村町、明知鉄道岩村駅

 岐阜県恵那市岩村町の第三セクター明知鉄道が、岩村駅でかつて使われていた「腕木式信号機」のレバー操作を体験できるように整備した。連日、鉄道ファンが駅員気分を満喫している。

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 腕木式信号機は、運転士に知らせる手段として、同駅で1934年6月の開業以来使われてきたが、信号の自動化に伴い2004年に廃止となった。06年に構内線路脇に2基を移設していた。

 ファンからの強い要望で体験用に整備し、2月末から一般に開放した。操作レバーを上げ下げすると、連結したワイヤが動き駅構内に建つ高さ6・5メートルの信号機の腕木(赤い板)が動く仕組み。腕木が横の状態が赤信号、下がると青信号で当時は駅員が操作していた。

 操作体験は、駅員の補助で列車の行き来のない午前10時から午後3時半まで。体験切符300円と当日乗車券か入場券200円が必要。同鉄道によると、腕木式信号機が現役で使われているのは青森県の津軽鉄道のみ。駅を運営する明知鉄道岩村駅運営委員会の山本さちよ委員長(68)は「操作レバーは重く、かつての業務の大変さを実感した」と話した。