保護された猫。「ピース」と名付けられた(河瀬麻花代表提供)

 犬や猫への虐待が後を絶たない。岐阜県西濃地域の商業施設では今月上旬、レジ袋に入れられて顔だけを出した猫がトイレで見つかり、揖斐署が動物愛護法違反容疑も視野に捜査している。この猫を保護した猫カフェなどを運営するネコリパブリック(岐阜市)の河瀬麻花代表は「これまで目にしたことがないような事例。動物虐待、遺棄は犯罪であり絶対にあってはならない」と警告する。

 商業施設などによると、猫は女子トイレの個室内で見つかった。体重2・5キロの雌で、飼い猫だった6~8歳のアメリカンショートヘアーとみられる。発見当時は鳴き声も出さずぐったりしていたといい、保健所を通じてネコリパブリックが保護した。

 動物愛護法は2019年の改正で最高刑が「懲役2年、罰金200万円」から「5年、500万円」に引き上げられた。一方で、警察庁によると動物虐待の検挙数は増加傾向で、20年は全国で102件あった。河瀬代表は「虐待は許されないという意識が高まっている現代でも、今回のような事件が起きた」と憤る。

 保護された猫は、重度の乳がんや網膜剝離が判明した。河瀬代表が「ピース」と名付けて会員制交流サイト(SNS)に投稿すると、全国から多くの反響が寄せられているという。河瀬代表は「動物を飼うなら、人生を共にするパートナーとして最後まで責任を持たないといけない」と訴える。