生徒から新しい飼い主に託された美濃柴犬の子犬=養老郡養老町祖父江、大垣養老高校
6匹の誕生から世話をしてきた生徒たち。巣立ちを目を潤ませて見守った=養老郡養老町祖父江、大垣養老高校
母犬の元を巣立つ美濃柴犬の子犬=養老郡養老町祖父江、大垣養老高校

 岐阜県内で古くから飼われている地犬「美濃柴犬」の繁殖に取り組む大垣養老高校(養老郡養老町祖父江)は、昨年11月に誕生した子犬6匹の譲渡会を同校で開いた。誕生から世話をしてきた生徒たちは「幸せになって」と新しい飼い主に子犬を託した。

 美濃柴犬は戦後に数が減少したが、愛好家らが繁殖に取り組み現在約300匹がいる。同校2、3年生でつくる「美濃柴犬研究班」は雌犬2匹を飼育し、昨年初めて繁殖に成功。説明会などを経て、譲渡先として県内の6家族が決まった。

 譲渡会では、生徒が飼い方や食事、健康管理などについて説明した後、子犬を飼い主に手渡した。

 昨年飼っていた北海道犬を亡くし、子犬を迎えることを決めた養老町の男性(78)は「名前は孫と考えて『福』にした。毎日遊ぶのが楽しみ」と笑顔。養北小学校2年の男子児童(8)は初めて飼う犬との対面に「目がハートになっちゃった」と目尻を下げ、「ボールで遊びたい」と笑顔を浮かべた。

 研究班のメンバーで2年生の女子生徒は「世話はとても大変だったが貴重な時間だった。みんな大切にしてくれそうな家族ばかり」と巣立ちに目を潤ませた。今後は母親の雌犬2匹の発情周期などを調べ、引き続き繁殖の研究を行う。