一時1ドル=140円台を付けた円相場を示すモニター=21日午前、東京都港区の外為どっとコム

 週明け21日午前の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=140円台後半を付けた。140円台を付けるのは昨年9月中旬以来、約7カ月ぶり。今週中の開催が調整されている加藤勝信財務相とベセント米財務長官の会談で為替協議が行われ、日本が米国側から円安ドル高の是正を求められるとの思惑から、円買いドル売りの動きが出た。

 午前11時現在は前週末比1円42銭円高ドル安の1ドル=140円97〜99銭。ユーロは13銭円高ユーロ安の1ユーロ=161円77〜83銭。

 米関税強化が世界経済の減速を招くとの懸念も根強く、比較的安全な資産とされる円が買われやすかった。