商業捕鯨の母船「関鯨丸」は21日、山口県下関市の下関港を出港した。日本が2019年に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退後、初めてのオホーツク海でのナガスクジラ捕獲を目指す。25日から排他的経済水域(EEZ)内でナガスクジラ25頭を捕獲した後、6月に仙台市の仙台港に入港する予定。
出港に先立ち船内で開かれた出港式には乗組員ら約130人が出席。船を所有する共同船舶(東京)の所英樹社長は「安全操業で良いクジラを捕ってきてほしい」と激励した。岸壁では関係者が紙テープを握り、出港を祝った。
共同船舶によると、25年度は計4回操業し、ほかのクジラを含め計229頭を捕獲する計画。