全国知事会長を務める宮城県の村井嘉浩知事は23日、県庁での定例記者会見で、政府が日米関税交渉で米国産のコメの輸入を増やす方向で検討していることを巡り、「食料安全保障の観点から、主食のコメは国内生産で賄えるようにするという考え方を堅持してほしい」と訴えた。

 村井氏は、円高の進行でインバウンド(訪日客)が落ち着き、コメ不足が緩和される可能性があると主張。「政治的な駆け引きでの妥協点も必要かもしれないが、国内で確保して価格が暴落しないように調整していくことが重要だ」と述べた。