【テヘラン共同】イラン核開発問題を巡り、イランが米国に対し、核弾頭を搭載可能なミサイルを製造しないことを確約すると伝えていたことが24日分かった。両国高官による19日の2回目協議で表明した。イラン外交筋が明らかにした。制裁解除を目指すイランは核兵器保有の考えはないとしており、核搭載可能なミサイルの製造も否定することで本格交渉につなげたい狙いとみられる。
イランの核保有を容認しないとする米国は、核搭載可能なミサイル開発を進めているとイランを非難してきた。両国高官は26日にオマーンで3回目の協議を行う予定。
外交筋によると、19日の協議でイラン側は、米国の制裁が解除されればウラン濃縮を抑制するとの方針も伝えた。核搭載可能なミサイルの製造を否定する一方、どのように確約するかは示さなかった。ミサイル開発についてほかに譲歩はしないが、現状の射程2千キロを維持するとした。
敵対するイスラエルはこの射程圏内。外交筋は取材に「現状の脅威はイスラエルのみだ。イランは核を軍事転用しないと約束する」と語った。