日野自動車が24日発表した2025年3月期の連結純損益は、過去最大の2177億円の赤字(前期は170億円の黒字)となった。売上高は前期比11・9%増の1兆6972億円に伸びたが、北米向けエンジンの認証不正で米国当局に支払う制裁金がかさんだほか、カナダなどで起こされた集団訴訟の賠償金を特別損失として計上したことが響いた。
ただ26年3月期の連結業績予想は売上高が11・6%減の1兆5千億円、純損益は200億円の黒字を見込む。オンラインで記者会見した小木曽聡社長は「正常化に向けて確実に進んでいる」と述べた。