カブス戦の3回、右前打を放つドジャース・大谷=シカゴ(共同)

 ドジャースの大谷は23日、シカゴでのカブス戦に「1番・指名打者」で出場し、5打数1安打だった。

 三回、変化球に体勢を崩されながら右前へ運び、産休制度の「父親リスト」から復帰後初安打としたが、その後が続かなかった。ボール球に手を出したり、甘いコースを打ち損じたり。本調子からほど遠い様子に、ロバーツ監督は「戻ってきてから少しガツガツしすぎている。スイングがいつもより大きい」と渋い表情だった。

 六回が象徴的だった。パヘスの本塁打で1点差に追い上げ、さらに2死二、三塁で打席へ。逆転打が期待される場面で左腕ボイドの内角高めのボール球を振って、遊飛に倒れた。カブスのカウンセル監督は「一塁が空いている興味深い場面だったが、後にも強打者が控えているし、状況を理解しているベテラン投手を信じた」と、してやったりだった。

 九回は内角低めのボールになるスライダーにバットが空を切った。復帰後の3試合は12打数1安打と元気がない。チームは25日(日本時間26日)から本拠地に戻り、6連戦に臨む。(シカゴ共同)