【ローマ共同】世界中から約160の外交団と40万人以上の信者らが訪れたローマ教皇フランシスコの葬儀から一夜明けた27日、埋葬先のローマのサンタマリアマジョーレ大聖堂で墓の一般公開が始まり、多くの信者らが訪れた。後継者を決める教皇選挙(コンクラーベ)は5月上旬にも実施される予定で、焦点は次期教皇の人選に移った。
大聖堂の一角に設けられた墓は、簡素な埋葬を希望した教皇の遺言に従い、大理石の墓石に教皇のラテン語名だけを刻んだ。イタリア北部トレントから来たパオロさん(65)は「大好きな教皇だったので、あいさつに来られて良かった」と語った。
バチカンでは26日の葬儀を終え、9日間の服喪期間に入った。枢機卿らは28日、コンクラーベの日程を話し合う予定。コンクラーベの会場はバチカンのシスティーナ礼拝堂で、選挙権を持つ80歳未満の枢機卿135人による秘密投票で次期教皇が選ばれる。投票総数の3分の2を超える票を得る者が出るまで続き、礼拝堂の煙突から不選出の場合は黒煙、選出されれば白煙を出して知らせる。