記者会見で謝罪するJR北海道の役員ら=30日午後、札幌市

 貨物列車の接近中に作業員が線路に立ち入るなど安全管理上のトラブルが相次いだJR北海道は30日、定められた保安体制を取らずに線路内に立ち入る違反行為が、2024年度中に道内の保線管理室34カ所中10カ所であったとする社員アンケート結果を公表した。

 一連のトラブルで同社は、国土交通省北海道運輸局から3月に改善指示を受け、安全対策を強化する方針などを30日に運輸局に報告。札幌市の本社で同日記者会見をした。

 アンケートは昨年12月下旬〜1月中旬に実施。レールの劣化の確認などを行う際、社内ルールを守らずに線路に立ち入るなどしていた。理由は「わずかな時間で終わる作業」などが挙げられた。