車輪に巻き込み事故が起きる危険性がある運転の再現(NITE提供)

 2024年までの6年間に自転車事故の報告が502件あり、けが人が484人に上るとして、製品評価技術基盤機構(NITE)が正しい乗り方をするよう注意を呼びかけている。けが人の8割は重傷。傘などが車輪に巻き込まれ、事故につながるケースも目立つとして、何もぶら下げないことが重要だとしている。リコール対象の商品での事故も目立った。

 けが人のうち、重傷は418人、軽傷は66人だった。また事故件数は10代が85件と最多。22年11月、京都府の10代男性は、走行中に前輪がロックして転倒、右肘に重傷を負った。前輪に傘や袋などが巻き込まれた可能性が高いという。

 NITEが今年3月に実施したアンケートでは、回答者のうち半数以上が、車輪にものが挟まり転倒したり、事故につながりそうになったりしたと答えた。

 また6年間の事故のうち、238件がリコール対象だった。ハンドルロックと後輪の鍵が連動して動く「一発二錠」と呼ばれる施錠装置で走行中にハンドルが動かなくなる不具合があり、19年にリコールが実施された。