福岡市は30日、国指定史跡の福岡城跡で、天守閣の土台に当たる天守台の測量調査を始めた。現在残っている天守台の上に、かつて天守閣を建てていたかどうか分かっておらず、調査で手がかりを探す。ドローンによる撮影を開始し、約2カ月で平面図を作成した後、約半年かけて発掘調査を行う。年度内に調査結果をまとめる予定。
福岡城は初代福岡藩主・黒田長政と父の黒田官兵衛が1601〜07年に築城した。天守閣は、古文書の一部に「建てた」との記述がある一方、1646年に描かれたとされる絵図には載っていない。市は「存在が定かではない」としている。
地元経済界などは天守閣建設を要望している。